ワクワクの正体とは
全国のフレンドの皆様、超おはようございます。
愛とパワーを与える百姓若旦那、中川吉右衛門です。
ワクワクの1日を!!
よくSNS、特にFBなどで見るこの「ワクワクの〜」。
一体、なにが?
って思ったことはないでしょうか。
僕はあります。
その正体を今日はお伝えしようと思います。
先日、ついに稲刈りを行いました。
まさに「ワクワクの稲刈り」です。
6月に、総勢60名の仲間とともに手植えした
「世界の黒澤をみんなで超えるお田植え祭2016」
あの田んぼの稲刈りです!
今回は総勢20名弱。
自分たちが、一株一株手で苗を下ろした、あの田んぼの稲がどうなっているのか?
そう思いながら、きっと山形に向かってきたのではないかと思います。
まず、この時点で、「ワクワク」していると思います。
で、山形に着き、その田んぼを見る。
「うわーーーーー!!!!あの小さかった稲が・・こんなに大きく成長して、黄金色に輝いている!なんて美しい・・・」
そう、感じたと思います。
その田んぼに入り、いろいろなことを感じ、想いながら、慣れない「稲刈り」を始めるわけです。
ここでも「ワクワク」していると思います。
田んぼに入り、初めて鎌を株元に入れたその時。
ザシュッ!
と、気持ちの良い音とともに、自分の手の中にあるその稲と稲穂。
それを持ち、見て、どう思ったでしょうか。
感動を超えた、「ただ喜びが溢れる」という感覚を体験したと思います。
ため息が出るようなね。
その後、稲刈りを体験、経験するわけです。
刈ることはできる。
でも、これを束ねないとどうにもならないわけです。
稲刈りとは、単に稲を刈れば終わりではありません。
稲を刈る→結束→集積→杭に掛ける。
ここまでやって、稲刈りです。
で、素人が最も苦手であり、できないのが「結束」です。
刈った稲を束ねる作業。
これがなかなかうまくできない。
なので、ここで大幅に時間を取られます。
で、うまくできないので、嫌になるんですね。
この時点で先の「ワクワク」は、なくなります。
疲れる作業になっていく。
そうするとどうなるのか?
と言うと、もうこれは大人数で来たら間違いなくこうなります。
僕は何度もそれを見ているし、何度も経験しているから断言できる。
分業にします。
俺、稲刈る人。
あなた縛る人。
という具合です。
この方が効率がいいと思っている。
というか、効率がいいと思い込んで、嫌な(苦手な)ことをやらないようにします。
これ無意識なので、当人たちはそこに気がついていません。
むしろ、やっているぜ〜〜おれ!っていう感じになります。
僕は、そもそも稲刈りのイベントで、まともな田んぼの仕事になるなんて、ちっとも思っていません。
なので、時間がかかってもいいし、終わらなくて当然と思っている。
しかも、この田んぼの面積は、僕や宮原君レベルの百姓が20名程度集まっても、手刈りでは終わないぐらいの面積なのです。
だから、その部分では一切期待していません。
では僕はなぜ?
稲刈りをみんなでしたいのか?
といえば、
「これは経験体験を通じてしかわからないことがあるから」
です。
それを感じて欲しいのです。
なので、とにかく一つ一つのことを丁寧にやって欲しい。
稲を刈る。
ただそれだけでも、刈れやすい場所、稲株を残す長さ、稲のつかみ方、鎌の刃の入れ方、その角度・・・などなど。
いろいろあるんです。
そいういうことを、考えながら、稲と自分と田んぼを感じながら、鎌を入れる。
それを丁寧に一個一個繰り返していくことで、
「お!なんかつかんできた!」
という感覚を覚えるはずです。
で、刈るのが上手になる。
これなんです。
ここ重要ですから覚えていてくださいね。
その後、その稲を縛るわけですが、これがまたうまくできない。
でも、そこでもまた同じです。
縛る場所、稲の持ち方、藁の持ち方、縛る強さ、握る強さの加減などなど。
一つ一つ、考えながら、稲と自分とを感じながら、丁寧に繰り返しやるんです。
黙々と。
はじめは当然うまくできません。
当たり前ですよ。
でも、そういう思考と意識でそれをやっていると、必ず、
「お!なんかつかんできたぞ!」
という瞬間に出会う。
これです。
これなんですよ。
これこそが、
「真のワクワク」
です。
そして、縛るのが徐々に徐々に上手にできるようになる。
始めた時はうまくできなくて嫌になったことが、数時間後、できるようになり、その後もっとうまくできるようになった。
これ、稲刈り自体がもう愉しくてしょうがないですよね。
もっとやりたい!もっと刈りたい!
と、思いませんか?
きっと今回お田植えの稲刈りに来た方は全員そう感じたのではないかと僕は思います。
これが「ワクワク」の正体です。
ワクワクとは、知らない自分に出会うことです。
要するに、自己追求の先にあるもの。
できなかったことができるようになる。
それが自分の成長であり、その結果、みんなの為になる。
これほどワクワクすることはないでしょう。
そして、これこそが!
「愉しむ」」
ということです。
冒頭で言っていることを思い出してください。
ワクワクの〜
のワクワクは、
山形に向かっている時のあの「ワクワク」です。
稲刈りの前に田んぼを見て感じた「ワクワク」も同じワクワクです。
これは、
「次の休みに家族で旅行に行くんだ〜〜!!イェーーーイ!」
のワクワクです。
楽しいワクワク。
でも、本当のワクワクとは後半で言っている、
苦手なことを丁寧に何度もやった結果、できないことができるようになったという自己成長。
これが真のワクワクの正体です。
僕は「稲刈りを愉しもう」と言っていた。
だからみんなに、自分で刈った稲は全部自分で縛ってください。
と、きつく言っていました。
分業にするなよ。ということです。
その真意は、
「真のワクワク」
と
「稲刈りを最大に愉しむ」
ということを体験・経験して欲しいからです。
こうして初めて、俺たちの田んぼで稲刈りをやったという、最大の愉しさを自分の中に取り込み、経験として蓄積され、自分の糧になる。
それが、その人一人一人の人間力に繋がっていくのですから。
今回、お田植え祭の稲刈りに参加した方は、きっと何かしら自分の中で、「真のワクワク」を持ち帰ってくれたと僕は確信します。
それでこそ!
僕がこうした各種のイベントをやっている意味がある。
そしてそれを感じていただけたら、僕は最高に愉しいですし、最高に嬉しいですし、喜びしかない時間の共有が、さらに僕を成長させるのです。
楽しいワクワク。
これも必要でしょう。
でも、僕は常々
「真のワクワク」
を求め、それを自分の中に蓄積させていく。
そう思っています。
それが、人生を愉しむということですから。
稲刈りに来てくれた皆様。
どうですか?
何か一つでも真のワクワクを持ち帰ってくれたでしょうか。
僕はあの稲刈りの前の自分と後の自分。
きっと、違う自分に出会えていると思っています。
もちろん、僕もみんなのおかげで、成長できました。
ありがとう。
そして愛しています。
これからも、もっともっと、
人生を愉しもう。
皆様、真のワクワクは自分自身の中にしかない!!の素敵な1日を!
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