●稔り

●稔り

稔とはよくできた漢字であり言葉だなと思います。

稔は会意文字で、二つ以上の漢字の形・意味を合わせて作られたもの。

ノギヘンは、これはまさに稲のことで、穀物の総称です。

念は、今の心と書きます。

今は、家のようなものをイメージして貰えばいいですが、あるものをすっぽり覆い含む。
ここでいうあるものとは、心です。
心は心臓の象形ですので、心の中に含む事。

いまおもう
今の連続が生きるという事ですから、今今今今今今今今おもうということは、「いつもおもう」
ということになります。

イネと「いつもおもう」二つの意味のある漢字が合わさって『稔』。

いかに先人は、いつもいつも、この稲の実りを想っていたのか?

そして、この秋の実りを、どれほど心待ちにし、喜び、愉しみにしていたか?

が、この言葉からわかるわけです。

稔には、他にも「努力したことにより成果が上がる」という意味や、つもる、かさなるという意味もあり、まさに毎日の積み重ねの結果が、この秋のみのりとなることを、しっかり伝えてくれています。

つまり、毎日をどう生きて来たのか?

が、この稲穂に全て現れる。

僕も、毎年この稲と稲穂に、
ここまで、俺はどんな毎日を生きて来たのか?

と、目の前に突きつけられるのです。

いつもいつも、そうして
「それでお前はどうなんだ?」
を、自分が育てた稲から突きつけられる。

これが、僕と田んぼと稲の関係性であり、百姓として成長する根源の力になっていることは間違いない。

稲も稔る。
僕も稔る。

百姓とはかくあるべき。
人生もかくあるべき。
 
だから、愉しいことだらけです。

Ciao!

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