カブトムシが教えてくれた事

【 カブトムシが教えてくれた事 】

全国のフレンドの皆様、超こんにちは!
愛とパワーを与える百姓若旦那、中川吉右衛門です。

面食らってます。
一気に慌ただしくなりました!!

というのも……

冬が短かったのと、雪が劇的に少なかった事。
そして、あまりの暖かさに、僕の種もみ君たちが、もう間も無く芽がでそうです!!

例年より、2週間以上早く、そして、それを見越して今年は9日ほど遅く浸水したのですが、さらにそれよりも10日ほど早く、種もみ達が動き出しました。

というわけで、予定を10日早めての、種蒔きの準備にめっちゃ追われております笑

なーんも!
だったらさっさと種降ろせばいいじゃない♫
って思うと思いますが、そうは一筋縄ではいかないのです。

一番の懸念は、育苗土です。

僕は、育苗土を買っているわけではなく、自分の田んぼの土と、藁だけで作っているので、この種まきまでの間に完璧に仕上げていくのです。

が!

それが10日も早まったんです!!

ァアンダッテーーー!!

って事で、土の仕上げを急ピッチでやらなければならなくなりました!

一番のポイントは、攪拌と、土全体の水分量を均一に一定にする事。

なので、とにかくかき混ぜて、水分多いところは乾かし、少ないところは水をかけかき混ぜ、全体的にまたかき混ぜ……

を、スピード重視で、やらなければならない。

単純に体力勝負ですよ笑

最適な水分量は、46〜48%。

これを、いちいち、計測器で測っているなんて、面倒な事はやってられません。

なので、感覚です。

師匠のところで見た、あのベストな水分量の土の色、触り心地、触れた感触、匂い。

それを五感で見ていくわけです。

今日は、この育苗土を、綺麗に細かく砕く作業。

今年は、いつもと全く違う現象が起きています。

なんと!

カブトムシの幼虫が、アホほど生まれているのです!!

去年までは、こんなことはこの場所では一度もなかった。

しかし、今年は、本当にアホみたいに生まれている。

一体何が起きているのか?何が昨年までと違うのか?

これを観察したり、考えたり、考察するのが、自然との戯れです。

だから愉しいんですよ♫

とりわけ、僕は感激しています!

なぜかといえば、我が部落には、カブトムシがめっきりいなくなってしまったからです。

僕が子供の頃は、近所の電灯の下に行けば、鬱陶しいぐらいカブトムシが飛んでいたものですが、今は全くいません。

そのカブトムシの幼虫が、僕の育苗土に、わんさかいるんですよ。

めっちゃ嬉しいじゃないですか!

戻って来てくれたー!!!

みたいなさ♫

そんなわけで、なるべくこの子らを殺さないように、土の攪拌なども気を使い、彼らが現れたら、すぐ別の場所に埋めてやり…

なんてことをやっているから、作業はちょっと遅くなりますがね(笑)

で、カブトムシの幼虫に気を使っていたら、めちゃくちゃ面白い事を発見しました。

それは…

彼らがいる場所。

そここそが、完璧な土の水分量なんです。

まさに、適正水分量46〜48%の場所にしかいないんですよ!
彼らは!

これぞ天然自然の中で生きる生き物の生き様です。

自然栽培の理念の一つに、自然規範と言うのがあります。
自然に倣えということです。

これこそまさに、その規範となるものではないでしょうか。

幼少の夏。夢中で捕まえたあの強いカブトムシ。

まさか、30年経った今。

またしてもカブトムシに、情熱を掻き立てられるとは、夢にも思いませんでした。

皆様。自然界ではいつでもどこでもどんな場所でも、そこが学びの場だ!!の素敵な夜を!

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