【 中川吉右衛門の亀の尾・ササシグレ・ササニシキ 】※保存版!

【 中川吉右衛門の亀の尾・ササシグレ・ササニシキ 】※保存版!

こんにちは。十四代中川吉右衛門の中川吉右衛門です。

本日は、僕が栽培しているお米の特徴などについて書いてみようと思います。
なぜかと言いますと、食べる方からのお問い合わせが多いからです。

つまりこういうことです。

僕のサイトに来てみたものの、どうやらお米が3種類もあるぞ?うーむ・・・一体どれがおすすめなのだろうか・・・・
どれが一番美味しいのだろうか?・・・

もちろん、商品説明は書いてはいますが、それだけでもよくわからないために、お問い合わせする。
こういう流れなのだと思われます。

なので、今回は、僕の栽培する3つのお米の特徴と、どんな食べ方がいいのか?などを簡潔に書いてみようと思います。

参考になれば幸いです♫

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【中川吉右衛門お米は3種類】
品種の特性から、風味・味覚。そしてオススメのお料理との相性などを知ることで、“もっと”美味しく美しく食べていただければ嬉しいです。

●オレニシキ(ササニシキ)

ササニシキは、かつてはコシヒカリとともに両横綱と呼ばれた人気品種でしたが、最近店頭からは姿を消した銘柄といえます。
近年はもうササニシキを作っているの米農家が珍しいほど。
幻まではいきませんが、珍しいお米となっているのは間違いありません。

特徴として、コシヒカリはしっかりとした歯ごたえでもっちり感があり自体の味も濃くしっかりしています。それに対してササニシキは粘りは少なくもちもち感はさほど感じられません。さっぱりした口当たりで食味はうす味のあっさりした感じ。口溶け良く、喉越しがキリッとした、飽きのこないお米です。
噛めば噛むほどお米本来の柔らかな甘みと旨味が出てきます。
また、冷めてからも本領発揮するお米です。これには多くの方が驚きを隠せないようです。
そのために、こだわりのお寿司屋さんは、今でもササニシキを使ってシャリを作っている職人さんが多くいます。

と、ここまでが、ごく一般的なササニシキの特徴ですが、オレニシキ(吉右衛門のササニシキ)は、これに芳醇な香りがプラスされます。
この香りで全て理解できると確信しております。
炊き上がる前段階の香り。これが今まで嗅いだことの無い香りが台所中に広がります。
香りから食べる幸せを堪能していただければと思います。


●推奨する食べ方
:そのままご飯として・お寿司全般・おむすび・お弁当・パエリア・チャーハン・カレー・炊き込みご飯全般
・具材やおかずの味をワンランク上に引き立てるお米です。

●オレニシキお天道様干し(ササニシキ)
上記のササニシキを天日乾燥させたお米です。
乾燥機を使わずに、お天道様の下、太陽と風だけで乾燥させたササニシキ。
風味・食味が2ランクアップします。美味しさを追求したい方。自然の全エネルギーを取り入れていきたい方など、是非こちらのお天道様干しをお勧めいたします。

▼中川吉右衛門ササニシキWEB SHOP
http://shop.kichiemon14th.net/?mode=cate&cbid=2457222&csid=0

▼ササニシキお天道様干し WEB SHOP
http://shop.kichiemon14th.net/?mode=cate&cbid=2457970&csid=0

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●ササシグレ
(お米の貴婦人)

ササニシキの親にあたる品種です。味わいは淡白ながら柔らかな甘みがあり、少し大きめの米粒が豊かな食感を生み出しています。
その後、東北の横綱になった、子品種のササニシキをしても、「食味だけは親のササシグレを超えられなかった」と言われるほど優れた食味と香りを持ち、とにかく味わいは淡白ながらも、そのコアはしっかりとしていて、高貴さも感じさせる。まさにエレガンスを持つお米です。

●推奨する食べ方
:ササニシキと同じようになりますが、こちらは温かいご飯で本領発揮する香り高きお米です。
そのままご飯・おかず全般になんでも合い、むしろ、おかずの味わいを一段階上に押し上げます。
特に煮物・お漬物・梅干しなど。王道の日本食にピッタリなお米。ただのおしんこご飯が、高級料亭で食べている上品なご飯のように。炊き込みご飯にも最適です。

▼中川吉右衛門ササシグレ
http://shop.kichiemon14th.net/?mode=cate&cbid=2457972&csid=0

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●亀の尾


今現在、亀の尾を飯米で栽培し、直接販売している農家は、もはや絶滅危惧どころか、ほぼ絶滅です。何せ130年以上前の品種。まさに幻のお米と言っても過言ではありません。

コシヒカリ・ササシグレ・ササニシキの父親であり、祖父であり。
つまり僕の栽培品種の大元の大元。
それがこの亀の尾です。
古来種と言ってもいいいでしょう。今では日本酒を作る原料としてのお米として認知されていますが、本来はそうではありません。れっきとした飯米であり、東日本の大横綱。遠くは満州まで持ち込まれ栽培されていた品種です。
まさに現代のお米の歴史の始まりと言ってもいいお米です。
これを中川吉右衛門では飯米として栽培。
食卓で、幻のお米が食べられます。
特徴は、ササシグレと同じく、粒が大きく、しっかりとしたお米の硬さがあります。
味は淡白でさっぱり。食べ飽きず口飽きしない。それでいてじんわりと広かってくる良質なお米の旨味と甘味。

まさに近代史とともに、日本人のすぐそばにこの亀の尾は存在したと言えます。

古い車をクラシックカーと言いますが、その歴史的価値と存在を、世界の方々は敬意を込めて「ヒストリックカー」と呼びます。
亀の尾はまさにヒストリックライスと言っても何ら不思議ではありません。
肥料を嫌い、背が高く、長い稲穂とその天に向かって伸びる様は、とても男性らしく、たくましい生き様を見せてくれます。



●推奨する食べ方
:ササニシキ・ササシグレと同じ特徴をもち合わせています。その中でも粒の大きさと、味わい。食味がとてもふんわりしながらもコシのあるお米一粒の存在感。これがなんとも言えず美味しいお米です。

暖かい飯米・冷めても美味しい・チャーハンやパエリアなど全般・炊き込みご飯全般で、力を発揮します。
とにかく、量が食べられるお米です。これぞまさに僕の考える「美味しいお米」の根底にあるものです。

▼中川吉右衛門 亀の尾
http://shop.kichiemon14th.net/?mode=cate&cbid=2457971&csid=0

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●まとめ

3品種とも、大元が亀の尾の良質な遺伝子を継承している「純うるち米」です。
なので食感も味わいも、食味も。基本は「あっさり」「くどく無い」「もたれ無い」という表現がぴったりです。
しかし、香りは猛烈に芳醇です。
これが自然栽培の吉右衛門米の最大の特徴と言えるでしょう。
そして、これこそが、お米と私たち日本人の関係です。
日本人はこうした純うるち米を、それこそ2000年以上の長きにわたり食べてきた民族です。
これが、いかに私たちの体にマッチしているのか?は、その長年の歴史が物語っていると言えるでしょう。

僕がなぜ、この3品種を栽培しているのか?は、つまり
「一番美味しいから(我々の体に合致しているから)」です。
体に無理なく、負担なく食べられるこうした純うるち米は、年々消えていく一方です。

それを守り続けたい!という高尚な想いよりも先に、
「美味しさの概念を変える」という方が、僕にとっては重要です。
それを変えていけるお米たち。
それを理屈ではなく、細胞レベル、本能レベルで感じることのできるお米と栽培法。

それで、僕は美味しさを変えて行きます。
美味しさの向こう側へ。

一緒にその向こう側をあなたと見ることができたのなら、これほど嬉しいことはありません。

ありがとうございます。

十四代 中川吉右衛門

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●浪漫を味わうお米 中川吉右衛門米
http://shop.kichiemon14th.net/

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