【新豆!】令和元年山形県産 中川吉右衛門大豆について、大豆を語ります。

【新豆!】令和元年山形県産 中川吉右衛門大豆について、大豆を語ります。 ※長文です。が、皆様に考えて欲しいことが書いてあります。

こんにちは。天然農法中川吉右衛門です。
今日は、吉右衛門の大豆についてお伝えしたいと思います。

僕の大豆は、完全無施肥・農薬不使用(栽培期間中だけではなくずーーーーーっと)の天然農法で栽培されています。

この貴重すぎる、しかもぶっちぎりで美味しい大豆を、ぜひ!皆様に食べていただきたいのです。
この大豆を皆様へご紹介し、買って食べていただければと思います。

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この大豆がなぜ?こんなに貴重なのか。
お伝えしようと思いますが、それをお伝えする前に、まず、大豆についてお話しなければならないと思います。

なぜなら、大豆は、日本の食を根底で支えている食品であるにも関わらず、その当事者である日本人が、大豆について、あまりにも無関心だと感じるからです。

例えば、お醤油・お味噌・お豆腐、納豆。
これ、全て大豆がなければできません。
全て大豆からできているんですよね。

いかがですか。上記全て「THE 和食」では無いでしょうか。

にも関わらず、現代日本人の大豆に対する想いも関心もあまりにも低すぎる!と言うのが、僕の意見です。

なので、まずは大豆についてお話しようと思います。
少々長くなりますので、お時間を作り、じっくり、リラックスして読んでいただければ幸いです。

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●大豆って食べないでしょ?

数年間大豆を栽培し、直送や店頭販売をしてきた経験と、たくさんの方に聞いた話を統合すると、現代日本人は大豆をほとんど食べない、と言うことがわかりました。

つまり、大豆を食べるまでの過程が面倒だと言うことなんです。
乾燥大豆を家で水に浸けて戻し、そこから煮て、味をつけて、お料理して食べると言う方が、極端に少ないと言うことです。
なので、大豆のままでは、さほど売れないんですね。

でも、大豆の加工食品は大好き!と言うのも、よーく分かっています。
お醤油・味噌・豆腐・納豆・豆乳・湯葉・油揚げ。

お化粧品にまでその大豆パワーは浸透し、大人気ですよね。
大豆イソフラボン・大豆ペプチドなどなど。

なので、本来日本人は、大豆が大好きなんです。
皆様もそうではないでしょうか?
また、日本人として、和食のど真ん中にあるものばかりじゃないですか?

では、日常的に大豆を食べるか?と言われたら、そうでも無い、と言う方が圧倒的に多いと思います。

対面販売をしていると、それが顕著にわかり、
大豆を煮たことがない、と言う方が本当に多いです。

どうやって食べたらいいのか?と言う質問もたくさんきます。これが、悲しいかな、現代日本人の現実なのです。

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●大豆はどこからやってきてるのか?

そんな、我々日本人の食の根底にある食品。大豆。

これはどこからやってくるのでしょうか。
日本全国の畑からやってくるもので賄えていると思っていますか?

そうであれば、僕もこんな話を長々としたりしません。
では、どこからやってくるのか?

答えは海外からやってきます。つまり輸入ですね。

日本人は世界で一番大豆を食べる人たちなのですが、
その自給率はどのぐらいか?と言うと、
食品として食べる大豆の国内自給率は、なんと24%しかありません。

残りの76%はアメリカ・ブラジル・カナダ・中国から輸入されています。

世界一大豆を食べる我々日本人が、自分たちで賄える量というのは、たったの24%しかなく、まして、これに食用大豆以外の大豆(大豆油や飼料など)も計算すると、自給率はたったの7%しかないのです。

皆様。この事実をどう考えますか?

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●超絶貴重な奇跡の大豆

平成30年の日本国内の大豆の総生産量は、21万トン強。
栽培面積は15万ha(ヘクタール)です。

ここからは数字の計算になりますが、それは確かなデータとしてエビデンスになりうると考えています。

平成28年の統計では、皆様もよく知っているであろう「有機農業者」の数(有機JAS認定農家)は大豆に関してはわずか0.4%しかいません。
驚きですよね。
単純計算で日本の総生産量の大豆が21万トン強。そのうちの0.4%が、有機JASの大豆というわけです。

皆様がよくスーパーで目にする国産有機大豆使用とか、有機JASマークのついた豆腐などの原料になる大豆は、わずか840トンしかないということになります。

あれだけ目にする有機大豆と言っても、たったの840トンです。

では、僕がやっている天然農法や自然栽培というジャンルの農家はどのぐらいいるのか?

といえば、これはもう、あまりにも少なすぎて数値化できていません。
なにぶん、国はそのジャンルの統計を取っていませんし、今ある統計のカテゴリーに当てはまらないため、農家が申請もできていないというのが現実です。

ちなみに僕も、自然栽培とか、天然農法として申請しているわけではなく、1大豆生産者としてカウントされていると思います。
僕の肌感覚で言えば、肥料も使わず、農薬も使わず、あらゆる除草剤やホルモン剤なども使わずに、大豆を栽培している農家の数と、その出来上がった大豆というのは、0.01%程度ではないかと思っています。


これにも理由があって、それはうちの地域にどれだけの有機農家がいるか?その中で天然農法や自然栽培の農家はどのぐらいいるのか?の割合からおおよそ算出したものです。

つまり、有機農家が40人いたら、一人いるかなぁという割合です。
それ以下かもしれません。多めに見積もってもこんな感じです。



とすると。

国産大豆の総生産量が21万トン強。
そのわずか0.01%が、自然栽培や天然農法の大豆ということになり、その数量わずか21トンです。


日本国内全体でたったの21トンしかない。そんな大豆が、僕が栽培している種類の大豆の国内の総量なんです。


超絶貴重という意味が、なんとなくでもわかっていただけたでしょうか。



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●結論。大豆を食べよう!



国内の生産量がたったの0.01%しかないこの超絶貴重な大豆。

だから食べよう!と、単純なこと言いたいわけではありません。


貴重だから食べるという動機は間違いではありませんが、それだけでは、あまりこの先に繋がっていくとは考え難いです。


僕はこの大豆の生産量を日本全体で将来的に、もっと具体的にいうとあと20年の間に0.5%にしたいと考えています。

たったの0.5%です。


ですが、この数量で十分すぎるほど世の中は変わります。
つまり、今の有機農産物と同じかそれ以上のレベルになるわけです。


こうなると、皆様が普段目にするぐらいの農作物になるんです。
世の中のほとんどの人が、だいたい知っていて、すぐに購入できるという農作物になります。


そのためには、生産者を増やさなければなりませんし、何より大手の流通に乗せられるぐらいに供給を安定させなければならない。


これにはどう頑張っても、僕一人が奮闘して大豆を栽培したところで所詮無理です。


また、この栽培法により多くの人が取り組むことになれば、地球環境保全・自然環境保全・水質保全・健康食・生産者の健康と、多岐に渡る分野で多くのメリットが生まれます。


何より、未来の地球や日本を考えた時には、こうした栽培法が今よりもっと増えていて欲しいとは思いませんか。


自分の未来に。自分の子供たちに。孫たちの世代に。



それならば、今からこの理想とも言える志を掲げて、それに向かっていくしかないのです。



そのためには。今こうして栽培している農家からその大豆を買って、家でちゃんと食べるという、
ごく当たり前のことを、普通にできるという社会にしていかなければならない。



そういう人が増え、そういう大豆が売れて、ちゃんと利益が出て、大豆栽培で経営が成り立つ見本、お手本が絶対的に必要です。



また、輸入大豆には、遺伝子組み換え大豆というリスクは常に付きまといます。
実際今現在でも遺伝子組み換え大豆は日本に入ってきています。
それも巧みに巧みに。知らず知らずのうちに我々の口に入るものの中に、遺伝子組み換え大豆は入っているのです。



さらに近年では、世界的に大豆を食用として食べる動きが出てきており、かつバイオ燃料としての利用量も増加しています。
世界規模では人口はどんどん増え、それに伴い、大豆の消費量は増加しているんです。


そんな中、今まで通り日本だけに大豆を大量に輸出することも、この先難しくなることが予想できるわけです。



なので、僕のような栽培の国産大豆生産を増やすことに加え、国内生産量を上げていくことがとても重要だと僕は考えています。



これを農業政策としてしまってはダメなのです。

これはあなたの食の問題であり、自分たち命の問題だと皆様一人一人が捉えることが本当に重要なのです。



今日、いま、家庭の食卓から。

目の前の湯豆腐・やっこ・納豆。醤油。
ここからその裏側に広がる世界的な視点と、自分の目の前の愛する家族の生命をどうするか?という視点と。

両方を持って、その意識で大豆に向き合っていただきたい。


そのためには国内の大豆生産量を底上げしたほうがいいに決まってます。

また増えるのならば、肥料にも農薬にも頼らない、僕のような生産者が増え、安心安全を超越し、美しく美味しい大豆生産を増加させることが、この先の日本にとってよりいい食環境が整っていくと僕は考えます。



なのでまず、大豆を食べましょう。

食べるのであれば、僕の大豆を。



そこからです。

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●無施肥・農薬不使用 天然農法中川吉右衛門の大豆

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