【 その夢、僕が引き継ぎます !】※長文です。お時間ある時読んでください。
【 その夢、僕が引き継ぎます !】※長文です。お時間ある時読んでください。
全国のフレンドの皆さま、超こんにちは!
脳内変換・愛とパワーを与える百姓、中川吉右衛門です。
「つわものどもが夢のあと」
奥州平泉にて藤原氏の繁栄を詠んだ、芭蕉の句です。
今日は、そんな芭蕉の句を思い起こさせる場所に案内して頂きました。
話はさかのぼる事8か月前。
ある方から僕に電話がかかってきました。
その方とは、地元の先輩であり、今では、
保存料・添加物を一切使わず、ハムやソーセージを手作りし販売している、
我が高畠町が誇る「スモークハウスファイン」の社長、Takurou Katahiraさん。
ここのハム・ソーセージはフリキッテますよ!!
なんといっても、3年に一度、本場ドイツで行われる国際食肉コンテストで、8個の金メダル、そのほか銀・銅メダルも獲得している、まさにぶっ飛んだソーセージを作っているのです。
▼スモークハウスファインHP▼
http://www.e86.jp/
その拓郎先輩からのお電話でした。
僕のお米を定期的に購入してくれていたので、お米の注文の電話かな~とおもい、電話に出ると・・・・
「昔、家の親父がやっていた農園があるんだけど、見てみないかい?
そして、よければそこでやる人がいれば、どんどん使っていいんだけど・・
ただ、もう10年以上何もしてないから、俺もどんな状態になっているか分からないんだよな(笑)」
こういうお話でした。
その時はまだ冬で、雪に埋もれている時期だったので、雪が溶けて落ち着いたら見に行かせてください!
と言っていました。
その土地へ、今日Fan土 earth JAPANプレ研修生おさむ君と共に見に行かせて頂きました。
結構気軽な感じの電話だったので、面積もそこまで広くなく、手ごろな広さの農園をイメージしていたのですが・・・・
なんと!!!
めちゃくちゃ広かった!!!
そこは、山あいを先人の人が開墾し作ったであろう、棚田と、段々畑の跡があり、今は完全に原野と化してる土地が広がっていました。
あたりに民家はなく、まさに山あいの田畑と言う感じです。
ここに、熱い百姓魂を燃やし、人生をかけた先人の夢のあとがあったのです。
拓郎先輩の家は、僕と同じ地区で農家をやっていました。
当時、ようやく芽が出たか出ないか!?ぐらいの頃の
「有機農業」の先駆け的な百姓をしていました。
30年以上前のお話です。
当時の農家と言うのは、今以上に収量にこだわり、収量をどんどん上げて行く事が農業経営の要でした。
採れば採るほど収入も上がるという、まさに近代農業の最盛期。
そこに、農薬をどれだけ使おうが、肥料をどれだけ使おうが関係ない。
とにかく収量を上げること!
これが良い百姓だ!という時代の終わりごろです。
そのながれに真っ向から反対するかのように、拓郎先輩の父は、
無農薬・有機農業の世界に足を踏み入れ、そして実際にやっていたのです。
周りからは今以上に、奇人・変人扱いされ、農薬も化学肥料も使わずに百姓が出来るわけがない、あいつは変わりものだ、と、白い目で見られていたと思います。
しかし、無農薬・有機の可能性を感じ、そして自分の信念を信じていたのでしょう。
ほかの百姓の倍は仕事に打ち込んでいたと聞きました。
その熱い想いは、さらに上昇し、空中散布や農業用水路に向けられました。
当時の空中散布はヘリコプターです。
今のようにラジコンで、一区画だけ農薬を散布できるわけではなく、問答無用で農薬が田んぼにまき散らされた訳です。
いくら自分が農薬を使っていなくても、空から農薬は降ってくる。
周りの田んぼから、民家から、生活排水も農薬も入ってくる。
これではダメだ!
無農薬栽培とは言えない!
熱い百姓魂が求めた答えが、今日僕たちが見に行った山あいの土地です。
拓郎先輩が小さいころ、ここまで車で30分ほどの場所まで、自分の家から通いながら、自分の思い描く無農薬・有機農業に打ち込んでいたのです。
それがすでに30年前。
ちょうど、今の僕達の年齢だったと聞きました。
先輩は山遊びに行く感覚で、よく連れてきてもらっていたそうです。
長年だれも住んでおらず、朽ち果てた家屋。
骨だけになっている小屋。
原野に戻りつつある田畑の跡。
他の人なら、何とも思わないであろうその土地と景色を見た時、
僕は胸にこみ上げてくる熱いものがあった。
そして、冒頭の芭蕉の句が頭によぎりました。
「夢だ。ここには夢の跡があり、いまでもまだ夢がある!」
そう思いました。
そして、
「その夢、僕が引き継がせて頂きます」
と、勝手に決めました。
おさむ君が将来、独立してここを管理すればいい。
それまでに、なんとかしてここを農園にできる、開墾するすべを考え行動しようと決めました。
さぁ、また面白くなってきました。
愉しくなってきましたよ!!
これが夢を持つと言う事です。
そして、これがFan土 earth JAPANをやる理由の一つです。
農業者を増やす事。
そしてその農家が行う食生産。
それが地球的・未来的に利益を上げるものであれば、
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最後に先輩から聞いた、熱いエピソードをお伝えします。
昔、この土地をゴルフ場にしたいので、売ってくれませんか?
とある企業が交渉に来ました。
価格は何と!!
1億円!
しかし、先輩の母親は一瞬の迷いも無く、
「そんな除草剤まみれになるゴルフ場にするのなら、ぜったい売りません!!」
と断固拒否。
熱い熱い百姓魂が、この農地には脈々と流れているんです。
その想い。
繋いでいきます!
ありがとうございます!
皆様、受け継ぐものは目に見えるものだけでは無い!の夜を!
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