志村けんの偉業〜ケンさんへ贈る感謝のブログ〜

【 ケンさんへ〜あなたの遺業を口伝させてください〜】※長文ですが、ケンさんへの思いの丈ですのでご理解ください。

全国のフレンドの皆様、こんにちは。
ケンさんの死で、ショックを隠せない中川吉右衛門です。

先ほどの速報で、お笑いタレントの志村けんさんがなくなったことを知り、猛烈にショックを受けました。

志村けんの「だいじょうぶだぁ」は、僕が子供の頃の超絶人気番組で、それはそれは、次の日学校に行って同級生にそのネタを披露するのが楽しみで仕方がない!というぐらい、かじりついて見ていました。

ケンさんは本当に、お笑いに対して貪欲。類まれなセンス。
そしてテクニックの人だったと僕は思っています。

心からご冥福をお祈りいたします。

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さて、今日は、その志村けんさんの追悼として、志村けんがいかに偉大だったのか?
を書いてみようと思います。

皆様は、MIPTVをご存知でしょうか?
イタリアのミラノ市で始まった世界最初の映像関連の見本市MIFEDから3年後の1963年に、フランスのリヨン市で19か国119社参加したMIPTVが開催されました。

詳しくはこちらを↓
https://ja.wikipedia.org/wiki/MIPTV…

つまり、世界中の映像のあらゆるコンテンツのコンテストのようなものですね。

このMIPTVが、「世界のテレビを変えた50作品」というのを発表しています。

この中には、日本では、1963年鉄腕アトムや、1996年ドラゴンボールGTなど、おそらく日本国民のほとんどが知っているだろうアニメ番組が選ばれております。

この辺はなんとなく、「あああ、なるほどな〜」とわかると思うんです。

が、ここに、

1986年「カトちゃんケンちゃんご機嫌テレビ」が選ばれています。
「世界のテレビを変えた50作品」のなかに、「カトちゃんケンちゃんご機嫌テレビ」ですよ。

え!?!?って感じじゃないですか。
なぜ!?!?それが?と。

そういうバラエティー番組なら、「八時だよ!全員集合!」や「ドリフ大爆笑」「カックラキン大放送」などの方が選ばれても良さそうじゃないですか。

それでも「カトケン」が選ばれた理由。
これが、実はとんでもない偉業だったのです。

今現在、世の中に浸透し世の中を実際変えつつあるあの
「YOUTUBE」の源流になっているのです!

というと、また大げさな!と思うかもしれませんが、それをこれからお話しします。

答えを言います。

それはカトケンのコントでも笑いのテクニックでもなく

「おもしろビデオコーナー」

です。

おもしろビデオコーナーとは、全くの一般人である素人が投稿するビデオのコーナーでした。
これが実は「世界初」の「素人ビデオコーナー」だったのです。

当時、前例のないことにTVスタッフ側は猛反対しました。
その猛反対を押し切って、絶対におもろい!こんなにおもろいことはない!として、志村けんはそれを曲げずに押し通します。
そして、当時「番組フォーマット販売」をしていたTBSが展示会でこれを売り込みます。
当時はコントとセットで売る予定だったそうです。
が、「素人投稿ビデオだけで十分面白い」と、アメリカのABCがフォーマットを買取り「America’s Funniest Home Videos」として放送を開始。

今でもやっているこの番組、「Original Youtube」として有名なのです。

アメリカで人気が出れば、世界の流れが変わります。

アメリカだけでなく、世界各国にこのフォーマットは輸出されました。

つまり、今のYoutubeにつながる流れは日本の志村けんが生み出した。

それが、僕が先に行った「Youtubeは志村けんがその源流」と行った理由です。

いずれは誰かが同じ発想にたどり着いたかもしれませんが、誰がなんと言おうと、「一番初めにやったやつが偉い」という僕の哲学と同じで、その功績はすごいとしか言いようがありません。

どうですか皆様。
これが志村けんの笑いのセンスであり、笑いにかける情熱であり、先見性であり。
何より、そこだけは曲げないという志。これに尽きると思います。

その理由として、
志村けんのなにが凄かったかという話をさらにしたいと思います。

きっと、「素人投稿のビデオを流す」だけだったらこんなにフォマーットは流行ってなかったと思います。
Youtubeが出来た段階でAFV等のフォマーット番組は終わって良かったでしょう。

でもいまだにまだ続いているし、多くなっていますよね。

それは何故か?

「おもしろビデオコーナー」を見たことがある人は分かると思いますが、あの採用の殆どは

「日常の中のハプニング」

でした。

公園で遊んでいて起ったハプニング。
真面目に何かを練習していた時に起こるハプニング。
そんな予期せぬ驚きと面白さが笑いを呼んだのです。

Youtube見てもらえば分かりますよね。
殆どは「素人が頑張って面白いことをやろうとしてる」のが多い。
実際、おもしろビデオコーナーにも最初はそんな映像ばっかりが届いたそうです。

でもそうではない。

日常が面白いのだと。
日常の中に突然起こる出来事が面白いんだと。
それを抽出したのが「おもしろビデオコーナー」だったのです。
当時の志村けんは、いかりや長介の「完全に計算し尽くされた、完成度の高いお笑い」に対して、計算された完璧なコントだけではなく「違うことをやりたい」と考えていたと言います。

そこで目をつけたのが、日常におこりうるちょっとしたハプニングの面白さ。

そして、膨大な投稿ビデオの中からそういうエッセンスを抜き出し紹介した。それが「おもしろビデオコーナー」でした。

だから、アメリカのABCも「これ、素人の投稿だけでめっちゃおもろいやん」となったわけです。

これは今でも脈々とTVに伝わり、今のYoutubeにもそれが流れていますし、だからこそ、いいねも閲覧数も伸びていくわけです。
30年たった今でも現役で面白い。

これが志村けんの凄さです。

Ž

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ケンさん!
あなたのその笑いにかける熱情と、その卓越したセンスで、今インターネットで様々な笑いも、学びも、発信も、さらに深いものになっています。
世界は5Gへ。

その始まりの前夜に、あなたが亡くなる。
これも、継承という生き様なのか!?

それならば、あまりにかっこよすぎる。
そして、あまりに惜しい。

しかし、あなたにもらった大きな財産は、世界を変えるものであったことは確かで、そして、それをもらった一人として、僕も笑いを決して忘れず、何があっても笑顔で生きていきます!

ありがとうございました。
ご冥福を心からお祈りいたします。

中川吉右衛門

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