僕は生命の仕事をする
【 僕は生命の仕事をする 】
全国のフレンドの皆様、超おはようございます。
愛とパワーを与える百姓、中川吉右衛門です。
百姓という仕事に、誇りを持つ瞬間というのがあるんですよね。
もちろん、いつでも誇りに思っていますが、最も誇りを持てる「瞬間」ってのがあるんです。
昨日、まさにその瞬間を永遠に感じました。
今年の中川吉右衛門米になる最も重要で、最も神聖な、一番最初にやる仕事。
それは
「眠っている種を目覚めさせる」
ことです。
僕のお米は120%自家採種ですから、当然、昨年秋に収穫した籾を乾燥させ、保存しておきます。
そして、この春先の今頃。
この種を選別。
水洗い。
温湯。
浸水。
と、一気にここまで行きます。
ここまではノンストップです。
種は、僕の昨日の仕事までは眠っているんですよね。
ぐっすりと。静かに。
芽吹く時を待ちます。
あるタイミングが完璧に揃った時!
芽を出してくる。
それを人為的に行うのが、百姓の仕事というわけです。
だから「栽培」です。
稲の種籾は、水に浸かって2時間もすれば、目覚め始め動き出すと言われています。
が、僕の感覚では、きっともっと短い。
水に浸かって数分後には多分目覚めている。
その繊細でダイナミックな生命の蠢き。
種籾から伝わるんですよ。
それがヒシヒシと。
そうするとね。
ここに嘘を挟む余地も、思考も生まれないのです。
感じることさえできれば。
この種籾の仕事は、僕にとって、
「神事」
です。
人は食べて生きています。
食べることは「生命」に直結している。
その生命の食べ物を産み出し、与えてくれるのは誰なのか?
を考えると、それは「自然」であり、それが太古の昔から僕たちのご先祖様たちが考えていた「神」です。
自然が神であり、あらゆるもの、あらゆる場所に神様がいる。
八百万の神が存在するんです。
なので、食は、神様からの恵みであり、贈り物です。
その根本的なものは、種であり、それを繋ぎ、護り、栽培すること。
これは神の指示の一端を担っているわけです。
だから、この仕事は「神事」」です。
神事の前には整えます。
いろいろと。
その前日、ちょっと本調子ではなかった僕ですが、そしたら、何が何でも整えます。
絶食して、体調を整え、気を整え、使う道具は綺麗に掃除し、天気もハレを待ち。
整ったら・・・
始めるんです。
この種籾の仕事を。
神事を。
僕たちの食の「主」となる米。
その生命を目覚めさせるのです。
僕の手によって。
この時ほど百姓という仕事を誇りに思うことはない。
これが「作業」であるならば。
誇りなんて感じないでしょう。
僕も、初めはこんな心持にはなれませんでした。
それはやっぱり、まだ、「作業」だったんでしょうね。
これはどんな仕事でも言えることだと思います。
みなさんがしている、作業を「仕事」にしてみてください。
その意識の違いが、あなたの仕事の意味を大きく変え、変わった時から、ステージが一個上がります。
僕は、仕事を超越して「神事」にまで、意識が変わりました。
それはなぜか?
それが、百姓の本懐であり、これこそが
「生きる」
ということだからです。
種を扱い、種を生かし、作物を生み、それを食べ、また種を取り、そして繋ぐ。
これが「農」です。
ここにこそ、人が「生きる」という切実な問題があり、それを何万年も繰り返してきたからこそ、今僕たちは生きている。
農=食=人
これなんです。
そして僕たちはこれからも生きていくのです。
生きているんです。
誇りとは、何万年も命をつないできた、先人の知恵を「今」担っているということ。
それによって
「生きてる」
し、
「生きてく」
を超絶リアルに感じるられること。
僕たちは一人で生きてるわけじゃ無いんです。
だからね。
今日を生きるということは、
1000年10000年前の遺伝子に
「よしよし。お前ちゃんとやってるな。ありがとう。」
と言われることであり、
百年先で頑張っている僕の遺伝子に、
役に立てるように。
勇気になれるように。
「今を生きてく」
のです。
この「生命」で。
だから、僕は
「生命の仕事をする」
もうわかるよね。
ちゃお♫
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●生命のお米と大豆 中川吉右衛門HP
http://kichiemon14th.main.jp/kichiemon/wp/fan/?cat=6
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