宝クジのような人に

【宝クジのような人に】

全国のフレンドの皆様、超おはようございます。
愛とパワーを与える百姓若旦那、中川吉右衛門です。

東京行きの新幹線でこれを書いています。

百姓として、やること満載のこの時期に、また東京に遊びに行くのか！？

と、呆れる方もいるのではないかと思います。

でもね。
これは行かねば、僕の気が治りません。

僕の服装を見て、勘のいい方はわかったと思います。

そうなんです。

今日は、ある方のお葬式に東京まで向かっています。

僕が、それこそ15年も前ですが、大変大変大変大変！にお世話になった方。

とても、僕を可愛がってくれて、愛してくださって。

ロクデナシをやめて、一般社会の最低限の常識を身に付け、社会との接点を持てたのも、この方々に面倒を見ていただいたからだと、心から感謝しています。

亡くなった方は、御歳90ぐらいになるのではないでしょうか。おそらく。

なので、悲しみはありますが、大往生の喜びの方が大きいように思います。

この方が僕に与えてくれたことは、それこそ無数にあるのですが、中でもこれが最も強烈に僕の血肉になりました。

この方。

毎年毎年、お盆とお正月に、お小遣いをくれるのです。

お盆は現金。

年末はなんだと思いますか？

年末はね、

「年末ジャンボ宝クジ」

をお小遣い代わりにくれるんです。

その数、100枚。

僕は基本的に、この宝クジの類は全く興味も無いし、買おうという気も無い。

昔からそうでしたし、今もそうです。

なので、自分で買ったことは皆無に近い。

この方にもらう宝クジだけが、僕の人生の中での宝クジです。

1番初めに、宝クジをもらった時。
僕はキョトンとしました。

「え！？なんで宝クジ？お金じゃないのか…」

と。

きっと、もろに顔に出てたんでしょうね。

その方は、僕の心中を察するように、こう言いました。

「宝クジって、たのしいじゃない。
手元にあるだけで、ウキウキしたり、ワクワクするじゃない
だから私は宝クジが好きなの。
ここにあるってだけで、夢を見れるものね。
もう、わたしはおばあちゃんだけど、そんな私にも、こうして、ワクワクしたり、夢を見せることができるってすごいことでしょう♫
だからね、これを私は大切な人にプレゼントするのよ。
あなたは若いんだから、これからもっともっと、宝クジみたいな人物にならなきゃダメよ。
あなたはきっとなれますよ。
頑張ってね。」

その当時の僕は、うんうん。
確かにそう言われれば、そうだなぁ。

ぐらいにしか思いませんでしたが、今ならば、この方が見ていた未来。

この方が言っている言語の本当の意味が、魂の奥底からわかる。

あの方からもらった宝クジは合計600枚。

大きな当選は一度もなかったけれど、それ以上に愉しませてもらいました。

いまならね。

僕は、これをあの方がやっていた本当の意味がものすごくわかる。

要するに、

「人生愉しみなさい」

ということ。

宝クジをもらった時から、当選発表までのあの間。
発表を見ている時。

ね。あなたは、そんなにも、キラキラとワクワクとドキドキと、興奮と、情熱と、想像力と。
いろんな力をもっている。