お彼岸についての面白い話

【 お彼岸と仏道と門番と武器 】

春のお彼岸は菜の花と桜の季節

超こんにちは。天然農法・中川吉右衛門です。

昨日はお彼岸の明け。
なので、中川家の墓にご先祖様をお見送りしてきました。

これを見ている方もお墓詣りに行った方も多いかと思います。

彼岸とは、実に日本的な(この場合季節・風土・土地柄という意味で)行事です。

日本には「対」にするという考え方と気候風土があり、今回の彼岸は春の彼岸ですね。3月と9月に彼岸があるのも、春分の日・秋分の日と大いに関係があり、つまり気候風土がその元になる考え方とも言えます。
つまり「暦」であり、この暦のもっとも根本的なものの考え方は農なのです。

我々人類がここまで発展発達進化してきた重要なファクターの一つは、誰がなんと言おうと「農」を無くしては成り立ちません。

だから農は素晴らしい。農は藝術だ!と、ずっと僕は言い続けていますし、これからもそれを示し続けます。

今回は農の話は一旦置いといて。

彼岸でお墓詣りに行った際に、面白いな〜と思ったことを書いてみようと思います。

そもそも彼岸とは、ざっくり本質だけをいうと

「日々、仏の知恵・悟りの知恵を学び、努力によって自分の人生を向上させ、人格を磨きなさい」

という、当たり前のことを、年に2回はしっかり思い出し、それに向かう気持ちと気力を取り戻し、毎日を律して生きる戒めのようなものです。

「般若心経」の中の「般若波羅蜜多」と「六波羅蜜行(ろっぱらみつぎょう)」のことです。

ということで、中川家も仏壇をいつも以上に掃除したり、お墓を掃除したりして、ご先祖様への報恩感謝の穏やかな心でお墓に向かったわけです。

僕の家は14代と言うぐらいですから、お墓も古い墓石がたくさんあります。

特に、小さい頃から気になって仕方がなかった「門番」という役割を果たす墓跡があります。

ウチの門番さま

画像がそれです。

門番とは、まさに皆様が思い浮かべる意味そのまんま。

中川家の墓を守るためにいるわけです。
ここに悪霊・魑魅魍魎が入ってこないように、門の前で中川家のご先祖様と、今生の我々を守るわけですね。

その形と、こうなった意味がとても面白い。

なぜ、こんな形をしているか?ご存知ですか。

これは城が好きな人だったらわかると思いますが、まさに
櫓の上から鉄砲や弓矢、石などを投げて、敵の侵入を防ぐ、出格子窓なのです。

画像に見える四角い9つの穴。

あそこから、悪霊・魑魅魍魎へ向けて、武器によって(これはきっと鉄砲でしょうね)攻撃し退散もしくは退治させる。

そういう墓石が「門番」です。
この門番が中川家には2つ、入り口の前に設置されています。

ここまででも、非常に面白いとは思うのですが、僕がさらに面白いと思ったのは、

不殺生がコアの教えにある仏の道に置いて、守るときはしっかりと武力なんだなぁ ということです。

しかも、思いっきり武家社会が生んだ武力の文化です。

湯川学ではないですが

「実に面白い」

僕はこういう矛盾や不完全さこそが、美しいと思うわけです。

それが完璧ということなので。

人間の面白さとか、人間であるが故とか。

だからこそ「もっと」を求めて人生も人格も向上させていこうと思えるわけですから。

だから1000年以上もこうして仏の道。仏の教えは現代にまで脈々と口伝されてきたのだと思うのです。

この門番に、彼岸の団子をあげ、線香をあげ、手を合わせ。
いつも僕らを守っていただき、ありがとうございます。

と想いを伝える。

墓石はただの石です。
しかし、そのただの石に、生きている人間の意志が宿れば、それはただの石ではなくなるのです。

人間って、すごくないですか。

これは墓石だけでなく、あらゆることにおいて、そうできる力がある。
それが我々、人間です。

愚かでもあり、滑稽でもある。馬鹿でもあり。阿呆でもある。

しかし、人間の可能性と力というのは、もっとすごい『何かが』あるのです。

これに気がつくこと。
それが在るのだと理解することが、進化に繋がっていく。

僕は人として生まれ、人間として生きていくということは、そういうことだと理解しています。

そうやって理解ると、コロナでも農薬でも原発でもガンでも、なんでもですが、

人生を愉しむ人間になる「ネタ」なのだとしか思えてこない。

鯔のつまり、「もっとロマンティックに生きようぜ!」

という話です。

Ciao♫

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