【 農家を萎縮させる人たち 】

【 農家を萎縮させる人たち 】

全国のフレンドの皆様、超おはようございます!
脳内変換・愛とパワーを与える百姓、中川吉右衛門です。

「もの言わぬ農民」という言葉を聞いたことがありますか。

言葉というのは、「言霊」と称して、人間のいろいろな感情だとか、あるいは情報だとか、すべてのやり取りに必要な最大の方法です。

『万葉集』でも「言霊の幸ふ国」と謳われ、お互いの幸せを呼ぶことに通じていました。

しかし、「もの言わぬ農民」と言って、農民はもの言わぬことになっている。

いまでも、農家やっている人は、あまりものを言わないし、そういうことが得意ではない。

それには、歴史があるんですよ。

言わせてもらえなかったんです。

なぜ「もの言わぬ農民」という言葉があるとおもいますか?

それは、農民がものを言うと、本質と真実を言うからです。

時の権力者は、本当のことを言われると困るから、言わせなかった。

権力体制が国を治めるについて、一番先にやる方法、政治的手法はなにかというと、言葉を取り上げることです。

言葉を取り上げてしまうと、個と個の各自のコミュニケーションがとれなくなるので、権力側の施政方針が、びしーーーーーっと通っていくわけです。

それで、もの言わぬ農民として、言葉を取り上げられた。

そこで、日本の方言という地方の通用語は弥生時代以降、権力農耕が始まって以来どんどん潰れていったんです。

今の日本は、それが、もっともっとものすごいスピードで進んでいる。

いまの小学生としゃべったことありますか?

山形のガキンチョでも、ほとんど方言なんてしゃべりません。
しかも、わからないという。

これが、いかに多様性をなくし、個性をなくし、柔軟な考えを無くし、あらゆる可能性を狭め、そしてツマラナクしているか。
そのことを、ほとんど誰も真剣に考えていない。

だから、地方がこんなにも活気がなくなっていくんですよ。
落ち込んでいくんです。

今の時代、僕や、他の百姓の様に、ものを言い過ぎるぐらいの方も多くみられるようになりましたが、こんなのまだまだ少ない少ない。

こうして、SNSやWEBを使って、発信しているのは、ごくごく氷山の一角です。

まだまだ農民はものをいわない。
そういう風に染み付いているんです。

時代は変わり、農民もいくらか変わった。
しかし、今また、権力体制からではなく、新しい力で農民を萎縮させ、もの言わぬようにしている方々が表れた。

それが、流通側です。

ようするに農家から作物を買って、業者さんや一般の方に販売することを商売にしている人たちです。

全員がそうではないですよ。もちろん。

ナチュラル・ハーモニーの河名さんとか、他にも僕のおつきあいしてる方々は本当にすばらしい理念と感謝と愛を持ってそれをやっている人の方が多いです。

が!
ごく一部、勘違いしてる方も居るのは事実。

この勘違いはいったいどこからくるのかというと、お金ですよ。

お金払って買う方が偉いという意識。

それが、根っこにあるんです。

結局、農家は買ってもらわないと経営が成り立たないですし、生活に困るから、黙って買ってもらう。

またもの言わぬ農民の悪い癖がすぐに顔を出す訳です。

なんと情けないことか!!

あのね、もともと「農ー食」の関係には、当然お金の勘定はなかったんです。

本来、お金でどうこうするもんじゃなかった。

作って食べるのが人間なんですから。

ところが、権力体制から、今度は農民よりも何よりも、この「金がものを言う」世の中になり、支配構造がちょっと変わってきた。

買う側が「買ってやるから」と、恩着せがましいことを言うので、生産者は一生懸命作物を作るのが馬鹿らしくなって、働き方をお金に応じて加減し始めたんです。

いいですか。
昔から、農作物に値段を付けたのは、農家ではなく買う側です。

本質的には、自ら作って余ったものは、

「どうぞタダでいいですから、たべてください」

と言う気持ちを、

「ありがとうございます」

と言って受け取れる、その関係に『食』の哲学があるのです。

しかし、今の勘違いしている流通側にこの哲学が全くない。

つまり、この食の哲学があってこそ、そこに消費者が生産者に協力する何かがあるのだし、そして応援することができるのです。

具体的には、作ってない人でも謝礼する《手作りの品》が、昔はあったはずです。

が、今はそれもない。
だから、お金という手段を使っているにすぎない訳です。

それは最後の手段なんですよ。

こういう根本的な、農と食の哲学や本質がわからない人が流通をやるから、こんなことを平気で言う訳です。

「(自然栽培の作物に対して)せめて供給量を増やしてから文句を言うべき。供給量も無いのに、輸入がどうこういうのは完全なエゴ。
供給も出来ないのに農家が文句だけ言ってもしょうがない」

文句を言うのは解決につながらないし、これは事実だからそう言われてもしょうがない。

でもね、こんなにメジャーになった有機農産物がしめる国内総生産量をご存知ですか。
たったの0,18%ですよ。

それぐらいしかないんです。

有機農産物でその%ならば、自然栽培の割合なんて、その1000分の1もあるかどうか。

その現状を踏まえて、「供給量ふやしてから文句を言え」とは、ずいぶんと傲慢な意見じゃないですか。

そこに愛を感じることは無い。

本当にわずかな百姓達が、今、その現状をなんとかしようと、日本の未来をいい方向に向けていこうと、あがいているんです。

しかもそれすらも愉しんでいる。

ここで皆様にお聞きしたい。

皆様はどんな農作物を、自分も、自分の子供にも、その子供にも食べさせていきたいのでしょうか。

まずはそこから、未来から今に時間を流してくださいよ。

だったら、どんな農作物を残していきたいんですか。

そして、根本的に、それを作る農家がいなければ、なんぼ欲しがっても、あるわけないじゃないですか。
そのときには、本当にお金でどうこうできなくなりますよ。

だって、無いんですから。

その農家を今、農家も、流通も外食産業も小売店も一般の消費者も自分ごととして考えて、一緒に協力し、力を合わせなければ、本当にあと10年ほどの間に、劇的に農業者自体が減ってくんですよ。

それをどう考えているのか。

それは農家だけの問題じゃない。

一人一人の問題として、リアルに感じていかなければ、いつまでたっても、お金に使われる農と食になるんです。

お金に振り回されてきた農と食が、いかにとんでもないものか。

それは皆様も十二分にわかっているのではないでしょうか。

それ、この先も続けていくんですか?

否!

そんなことは絶対にいやです!僕は絶対にいやですよ。

だとしたら、そんなしょーもないことを言ってないで、力合わせて農と食を繁盛させていきましょうよ。

そして、農家を増やすことを、もうちょっと本気で真剣に考えてみていただきたい。

そして、そんな状況をすべて受け入れて、一緒に農と食を愉しんでいきましょう!

それがもっとも手っ取り早いですから。

皆様、もの言わぬ農民がものを言うようになったら、世の中もっと愉しくなるよ!!間違いなく!のすてきな一日を!

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