ヤンヤン田植えです!
連日、いいお天気が続きすぎるこの頃。
そんな中、連日ヤンヤンと田植えをしている吉右衛門です。
田植えの直後の稲には最高のお天気ですが、畑は干からびてきました!
もうかれこれ本格的な雨は2週間以上降っていませんね。
これは極めて、「ヤバい」状態です!
育成初期の豆君などは、水が不足し、大きくなれずにいますし・・・
このまま、当分降りそうにありません。
神頼みでもしようかと思っています。本気で!
さて、連日田植えをしている小生ですが、この時期、田植え機に載っているのは、もうこのあたりでは、小生だけです。
ほとんどの方は、2週間前ぐらいにもう終わっていて、今は一段落と言うところですね。
ですが、この田植え。
今では、この時期に植えている方が珍しく思われますが、40年以上前まで、このあたりの田植えと言うのは「6月に入ってから」と言うのが当たり前であり、普通でした。
いったいいつから2週間以上も田植えの時期が早まったんでしょう。
これは、今の栽培方法と、水路に水を流す関係上どうしても水上にある田んぼの方が早くなり、それから順々に水下の方の農業者に作業が移行していくためです。
今の育苗方法が、そのほとんどがハウス内での稲を育てるため、はやく生長するんですね。
その稲の伸び具合との兼ね合いを見ていると、5月連休過ぎから、中旬辺りには田んぼに下ろさないと伸びすぎてしまうというわけです。
それにプラスして、肥料も入っているので、あったかくなってきた途端!いきなり苗が伸びまくります。
以前ご紹介した、「苗踏み」も、背丈が伸びないようにするためでもあるのです。
しかしながら、小生は、昔から言われている「6月」に意味を感じますし、それがこの風土に合った田植え時期なのだと確信します。
なぜか!?
やはり、6月に入ると暖かいんです。
5月中、育苗ハウスは暖かいかもしれませんが、稲がその生涯をまっとうする「田んぼ」はまだまだ寒いです。
水も冷たく、土に手を入れてみるとひんやり冷たい。
稲の故郷は、熱帯地方です。
とにかく暖かいのが大好きなんですね。
寒さには非常に弱い。
5月の中旬頃の土の冷たさでは、稲も元気に根を張ることが出来ません。
自然栽培では、この田植えが終わった直後から、田んぼの除草作業が始まります。
消えてなくなりそうになっている弱弱しい稲の周りを、ヤンヤンと土をかき混ぜて草を抑えるのです。
ですので、出来るだけ早く稲が根を張ることが大事なんです。
やはり、この風土に合った時期に田んぼに下ろすという事。
これが稲にとって、気持ちよく生長するポイントであり、自然な流れなんだろうと思います。
その風土をしり、その環境を整え、作物が気持ちよく生長できるように人が最低限の手助けをする事。
そしてその手助けの技術は、自然生態系と均衡を保つもの。
これが、天然農法であり、自然栽培の技術です。
皆様、本日も良い一日を!