その概念があるかないか

全国のフレンドの皆様、超おはようございます!
農内変換、愛とパワーを与える百姓、中川吉右衛門です。
アサクラさんは言いました。
「その時私は、すぐに近くのコンビニに走って行って、おにぎりとか、パンとかを、たーくさん買ってきたんですね・・・・」
先週末の土日。
最高の遊び場である、古民家萬五郎にて、アサクラさんのお料理とトークライブを行いました。
三重、神奈川、群馬、岩手など、遠方からもたくさんの方に来ていただき、アサクラさんと、萬五郎を愉しんでいただきました。
ご参加の皆様、いかがだったでしょうか。
朝倉さんからも、今までにない経験で、最高に愉しかったと言っていただき、企画した僕としては、超絶嬉しかったです!
2日にわたり、夜会は囲炉裏を囲んでの宴会で、お泊まりしながら行われたこのお料理会。
1日目は、オリーブオイルのお話と、本当の使い方。
2日目は、朝倉さんが体験、経験してきた、リアルな小麦のお話。
オリーブオイルとの出会いから、イタリアへ行くことになった、自分のストーリーから始まり、オリーブの歴史、文化、製法、その科学的根拠などなど。
右脳と左脳を行ったり来たりしながらお話する朝倉さんのお話に、ゲストは自然に引き込まれ、リラックスしながら、じっくりと自分の中に染み込ませて行けたのではないでしょうか。
盛りだくさんの2日間でしたので、シェアしたいことは山ほどあるのです。
ただ、二日目の小麦のお話に関しては、
「撮影禁止・公開シェア禁止」
なので、これはここには書けません(笑)
これは衝撃的なお話から、なるほどそうだったのか!のお話まで、誰かの受け売り、ネットの情報などではなく、すべて、朝倉さんが自ら、その足で、イタリアの現場を歩き、見て、聞いて、感じたことであり、それを自分の言葉で伝えているそのリアリティーは、まさに本物の生きた情報でした。
理屈抜きに、ダイレクトに心に伝わってきましたね。
これは是非一人でも、多くの方に聞いていただきたいと思います。
次回の会には是非参加していただければと思います。
そして、その中から、僕が特に響いたことを一つシェアしたいと思います。
昨年、朝倉さんは朝日新聞に特集記事を組まれたのです。
もちろん全国版!
この反響は予想以上に大きかったようで、たくさんの方に自分がやっていることなどを知る機会になったと言っていました。
その影響は、自分の高校の母校にまで広がり、講演の依頼が来たそうです。
校長と打ち合わせをして、講演料などはいらないから、聞きたい生徒を集めて、自分の好きにやらせてもらっていいですか?と交渉。
それを学校側は快諾し、その日程が決まった時!
どうしたと思いますか?
そうです。
近くのコンビニに行って、いろいろな種類のパンやおにぎりを買い込んできたんです。
自分が食べるわけじゃないですよ。
これを講演の日まで、ずぅぅぅぅぅっとそのまま置いておいたんです。
講演の日は3ヶ月後。
話すのは、「食」に関して本当の知識などほとんど持たず、しかも高校生です。
刺激が強い味や肉料理、外食ものが大好きな年頃。
こうした若者に、添加物や遺伝子組み換えや農薬や肥料やその他もろもろの社会の悪しき部分を切々と話しても、その時は何となくそう思っても、結果ほとんど届かない場合が多い。
だとすると、どうするか?
これは、リアルを感覚として伝えるしかない!
これが、朝倉さんのすごいところです。
知識だけ、正しいことだけでは伝わらないのを分かっているからです。
朝倉さんのお話を聞く前に、その買っておいたコンビニをパン、おにぎりを生徒の前に見せ、
「これは3ヶ月前、私があそこのコンビニで買ってきたおにぎりとパンです。」
地元のコンビニだから、誰もが知っている場所のコンビニです。
これもさらにリアルを生みます。
「これを今から皆んなで開けて、色々見たり、匂いを嗅いだり、触ってみたり・・・・してみようじゃないですか〜〜♪」
裏を見れば、誤魔化しようのない、製造年月日や賞味期限が書いてあります。
手にとった生徒は、当然、
「いやいやいや!やべーだろこれ!?」
と、誰もが顔をしかめる。
でも、「怖いもの見たさ」のワクワク感もあり、みんなでドキドキしながら開けてみたそうです。
パンに至っては、カビも生えず、見た目も何も変わらない、臭いもほとんど変わらない。
ちょっと乾燥したかな?でも食べられるよね!?ぐらいのパンが現れました。
それを感じた生徒たち。
「マジか!?なんで!?これやばいんじゃね!?」
でも、おにぎりはさすがに腐ってるでしょ!
ということで、
「
じゃ!開けてみっか!?笑」
みんなで固唾を飲んで3ヶ月前のおにぎりを開けました。
すると・・・・
水分がなくなり、パラパラになったお米。
その中の鮭。
みんなで見て、触って、匂いを嗅いで・・・・
なんと、これもカビてもいない、腐ってもいない。
シャケに至っては、全然そのままで、むしろいい焼き鮭の匂いがする。
このままお椀に入れてお湯でも注げば、鮭のおかゆさんが今にもできるんじゃないか?というほどのクオリティーだったというのです。
これを感覚でリアルに見た生徒たち。
そこからの朝倉さんのお話を、真剣な眼差しでよく聞いていたそうです。
どうですか。
生きた学びなんじゃないでしょうか。
確かに一方では「食べ物を粗末にするな!」という意見もあるかもしれません。
しかし、「今こそ!」
高校生ぐらいの年代に、食の本質をしっかりと伝えなければ、食、そして農の未来は変わっていかないでしょう。
何せ、これからの世代を担っていく、大切な人材たちです。
だからこそ、あえてこのような方法をとった朝倉さんを僕は尊敬します。
そして何より。
結果の出るスピードが違います。
この講演を受けて、感想を書いた生徒たちのレポート。
ある生徒が書いた一文が、全てを物語っていました。
「今まで食べ物を選んで買うという概念がありませんでした。
これからは選び、考えて購入しようと思います。」
そうなんです。
「食べ物を選んで買う」
こんな一見あたりまえすぎるであろうと思っていることが、実は全くあたりまえではないんです。
これが、今の世の中です。
これを、大人たちや、それに気がついた人たちは、深く深く心に刻んで欲しいんです。
まだまだ世の中ってのは、全然知らないんですよ。
知らなければ、思考も変わらないんです。
思考が変わらなければ、行動も変わらないんです。
そんな人が世の中に大勢いるんです。
僕の感覚だと、9割以上だと思います。
9割の人の思考も行動も変わらなければ、世の中、変わるわけないじゃないですか!
なので、すでに気がついている皆様。
そして行動に移している皆様。
もっともっと信念を持って伝えてください。
そして、ただ脳無しで伝えるだけではなく、考えてください。
伝え方を。
自分の頭で。自分の言葉で。自分の感覚で。
そして!
その際、何よりも大事なことが1つあります。
これが抜けているからこそ、伝わらないんです。
そのお話を3月27日の上越でお話したいと思います。
▼なぜ不自然なことを伝えてもあなたの周りは変わらないのか@上越▼
https://www.facebook.com/events/822554264540717/
ぜひ、ご参加下さい。
きっと、生きる力とヒントが見つかります!
最後に、賞味期限から3ヶ月も経ったパンとおにぎりを感じ、呆然としている生徒たちに向け、朝倉さんがいった強烈な一言をご紹介します!!
それは・・・・
「食うなよ〜〜〜〜」
そう言っている朝倉さんの表情には、愛しか見えませんでした。
皆様、伝わらないのは、全部自分の実力だ!!の素敵な1日を!!