【TACCO TOWN TALK LIVE! オモロ〜編】
TACCO TALK LIVE おもろー編 】※長文です。が、おもろいですし大切なことを書いてます!
全国のフレンドの皆様、超こんにちは。
愛とパワーを与える百姓、中川吉右衛門です。
昨日に引き続き、
「みやむ〜と吉右衛門の農FUTURE!in 田子町」
の、続編です。
昨日は、超絶嬉しかった話。
で、今日は超絶おもろかった話をアウトプットしようと思います。
おもろかったんですが、超絶大切なことがここに含まれています。
なので、アウトプットしますね。
囲炉裏を囲んでのトークライブ。
このトークライブ、なんと参加者の9割が農家という、今まで僕が経験したことのない「百姓率」の高さを誇っていました。
これはまた面白いですよ。
僕なんかより、はるかに長く農家をやっている人。
知識も経験も持っていると思いますし、年齢的にも上です。
僕は主に米がメインですが、ここは僕の専門外がほとんどの農家ばかりです。
にんにくは僕もある程度作っていますが、田子の人たちからすれば、10分の1も面積はないし、他の作物は米ではなく、葉タバコ、畜産など、僕の知らない世界ばかりです。
こういう中でお話をするんです。
めっちゃ愉しいでしょ♫
なので、初めはどんな農家で、何を作って、なんでそれをやっているのか?
ということを参加者全員に聞いてみたんです。
その中で、ひときわ突き抜けた信念と志を持ち、自然栽培の世界に入ってきた女性に出会いました。
この女性が、モーーーレツにおもろかった!!
彼女に
「なぜ?自然栽培やろうと思ったのですか?」
と、質問したんです。
だいたい、返ってくる答えって、似たパターンになるんですね。
「健康が」とか、「子供ために」とか、「環境のため」とか。
もちろん素晴らしい理由です。
僕もだいたいこういう答えが返ってくるもんだと思っていました。
しかし、これはまさに今まで聴いた中で、初めての答えでした。
まるっきり僕の意識の外側から打ちこまれた感じです。
「はい!私が自然栽培をやる理由は、国防です!!」
「ん?・・・・なに?国防??」
「はい!」
「国防って・・・国を防るの国防??」
「はい!」
ナンダッテーーーーーーーーー!!!
一介の美形な女性が、自然栽培やるのはわかるけど、
「国防」
という感覚と言葉。
これが出てくることに、まず驚きました。
「私、農家になってまだ2年なんです。ことごとく失敗するんです笑
全部失敗!爆笑
でもね。楽しくて楽しくてしょうがないんです。
全部、すべて楽しくて。失敗しても何しても爆笑」
と、屈託のないまっすぐな眼をしながら、底抜けに明るい彼女の表情には、その言葉に嘘がないのがすぐにわかる。
無理もしていない。
その言葉には、一片の曇りもないのです。
「こりゃ〜おもろい奴みっけた!」
と、直感しました。
「それで、国防とは?一体??」
「あ!私、元自衛官なんですね。
2年前のバレンタインに、ある大学の先生とご飯食べてたら、その方が 、日本農業なんとかしないとやばいよ〜と言ってたんです。
その時私も、そうですよね〜ぐらいの自分にあんまり関係ない意識でご飯食べながら聞いてたんですが、話がちょっと深くなり、農が国を守ることになる。国防になるという話になった時。。。。。。
国防!?!?!?
農業は国防!?!?!?!?
そうか!!!
そうか!!!!!
国防!!!
そうですよね!!!
私、農家になる!!!
ということで、農家になりました。」
爆笑
めっちゃおもろくない?この人?
いろんなきっかけや心に響くことがあって、農の道に入ってくるのはわかるんです。
僕のきっかけは
「木村秋則さんのドキュメンタリー番組を見た」
でしたし、他の方も、それぞれ農の道に入ってくるきっかけや理由は、その人の数だけあるわけです。
が、
「国防」
で、農の道に。
しかも、自然栽培の道に入ってきたという人に、初めて会いました。
さすが、元自衛官。
自衛官だからこそ持つ、この感覚だったのでしょう。
いやはや、その志。
めっちゃ高く、ほんと素晴らしい!
ただ、お話ししてる中で、思考がだいぶ間違っているということはわかったので、そこはきちんと
「間違っている」
と、言い切りました。
2年やって、何もかも失敗するそうです笑
畑も全部自分で手作業で開墾して切り開いたそうです。
自分の背丈の倍ぐらいある、もはや、林のような場所も、女手一人で。
恐れ入る。
ほんとすごいなと。
そこで何やっても失敗するわけです。
普通なら、凹むよ。
心も折れますよ。笑
また、地元の人には「自然栽培」と「宗教」がえらい密接に関わっているイメージがあ人もいて、お前は変な新興宗教信者か!?
と、誤解されながら。
でも、全くへこたれない。
むしろ楽しくて楽しくてしょうがない!
畑仕事したくてしたくてたまらない!
これなんですよ。
これこそ、超絶大事なんです。
これが、スティーブ・ジョブスが言うところの
「バカになれ!」
です。
ここまでバカにならないと、正直自然栽培農家になんてなれません。
彼女の持って生まれた性格や育ってきた環境ですよね?
とも思う人もいるかもしれませんね。
それもあるかもしれません。
でも、僕はあえて言わせていただこう。
それは違う。
そんなもん関係ないです。
彼女がなぜ?こんなにバカになれるのか。
その答えば、、、、、、
志の高さです。
彼女のやっていることを端から見ている人は、
よそから来て、荒地を開墾して、自然栽培で畑の真似事みたいなのやって、ことごとく失敗している、変わった女。
なんじゃあいつは?変人か?
かもしれませんが、
彼女の中では、すべて
国を護る「国防」のために、自然栽培で食料を作る力を自分で身につけ、それを広めていけば、日本に何があっても土と種さえあれば生きていける!
それを私が実践していくんだ!
という、ものすごい抽象度の高い煩悩と野望があるんです。
これが彼女の志なのです。
荒地を開墾して畑にするのは当たり前なんです。
だって、畑ないもんね。
開墾した畑で、なんど失敗しても、たかだか2年です。2回目ですよ。
そんなことでいちいち凹んでいる場合じゃないんです。
国を護るんだから。
だから、失敗しても楽しくてしょうがないんです。
これが、彼女をどんな状況でも突き動かす、原動力なのです。
これがもし、
「自分の畑を持って、自分で食べる分の野菜は安心・安全なものを自分で作るんだ♫」
ぐらいの志ならば、もう、とっくに心折れてます。
なんで?なんでうまくできないの・・・・・
私にはやっぱり無理なのか・・・・
これでは生活もできなくなる・・・・
やっぱり自然栽培や農家は甘くないなぁ・・・・
もうやめようかなぁ・・・
ですよ。
ふざけちゃいけません。
そうですよ。そんなに甘くないんですよ。
「作って食べる」ができる人は、命かけてるんですよ。
最高の藝術家なんです。
その感性。感覚。志。自然観と自然感。
これを研ぎ澄ませて、志高く、自分の人生を前に前に進ませていかないことには、一人で立つことも歩くこともできない。
それが、百姓です。
この彼女。
そういうロジックは何も持っていません。
が、本能でそれをやっている。
それがいいじゃないですか。
理屈なんて後からわかればよろしい。
その時に、自分の行動や衝動がきちんと左脳的に理解でき、周りにきちんと伝えることができるようになれば、ステージが一気にドカンとあがる。
もちろん作物もよく育ってくると、僕は確信します。
なので、今のままでいい。
ガンガン畑仕事、やってほしいと思います。
最後の最後まで笑わせてくれた彼女との会話で締めたいと思います。
「私、今年から味噌作りしてるんです。自分の作った大豆で!」
「へーそれは最高ですね!国防考えるなら、味噌自分で作れないとね!」
「はい!」
という会話のちょっと後。
「あ!申し遅れました。私の名刺です!」
と、僕に持ってきたその名刺を見ると・・・
「美噌作 友紀子」
ぶっはぁっ!!!
「みそつくり」って名字かい!!!爆笑
そりゃ味噌作るわな!!!爆笑
最後の最後まで笑わせていただきました。
いや〜田子町。
最強におもろい人の集まりです!
みなさま、今度、田子町ツアーでも組んでいきましょう。
最高の変態ばかりに会えますから♫
ciao♫
皆様、何度でもいう。バカになれ!
バカになる原動力はバカみたいな夢しかない!の素敵な夜を!
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