【 育苗土を作ると言う事 】

【 育苗土を作ると言う事 】

全国のフレンドの皆さま、超こんにちは!
農内変換・愛とパワーを与える百姓、中川吉右衛門です。

自然栽培を考える時、まずは種!というのは意識の高い方ならすぐに思いつくと思います。

その種の後が、なかなか重要だと思います。

種には意識が行きますが、その種を下ろす育苗の土に意識が行く事は少ないように思います。

僕の米づくりは、育苗土から自分でつくります。

使っているものは、自分の田んぼの土。
それと昨年の刈り取った後の稲ワラ。

以上!

それを、1年かけて、発酵・熟成させ、育苗に使える土にしていく。

なので、まだ今年の田植えも始まっていないこの時期に、来年の稲っ子を育てるための土をつくっていくんですね。

画像をご覧ください。

一見、堆肥か?

と思いますが、これは第一回目の田んぼの土と稲ワラを水を加えてかき混ぜている画像。

田んぼの土はトラック3台分。

およそ2.5トン。
それに稲ワラを400キロ。

これをこれから、週に1回ぐらいのペースで、撹拌していく。

考えるだけで、面倒だし、大変ですよね。
そして、ある程度設備や機械が無いとこれは出来ません。

なので、僕も2年目までは、自分で育苗土はつくれなかった。

その時はどうしたのかというと、これは師匠が僕の分も作ってくれたのです。

お金で買うのではなく、労働力と引き換えに(笑)
秋田まで、種まきの手伝いに行きましたよ。

師匠の種まきの量は、半端じゃない。
苗箱にして6500枚!

愉しかったですけどね(笑)

そして、ここで僕は師匠から、2つの事を深く深く学びました。

一つは、情け容赦なく愛情ベースで本質を伝える事。

新規の百姓は1年目は育苗土はつくれませから、仕方が無い。

しかし、2年目からは自分で作れ!とずっと言い続けられました。

「自分で育苗土ぐらい作れないと、いっちょまえの自然栽培の百姓なんて出来ない!」
と、しょっちゅう言われました。

当時の僕は、

「そんな施設も機械も場所も金もねーよ。師匠とはレベルが違うんだよ。無茶言うなよなぁ・・・・」

と思っていました。
ダサすぎますよね(笑)

でも、さんざん言われるから、無理やりなんとか自分で考えてやるわけです。
チャレンジするんです。

2年目は、屋根も何も無い、野ざらしの場所でやったのですが、見事に失敗。
水分量が自分で調節できないので、ワラの分解が1年では進まないんです。

また、機械もなかったし、お金もなく、人脈もなかったので、全部人力でかき混ぜていました。

これがまたしんどい!!

なので、忙しい時期になると、撹拌作業が手薄になり、これも分解が進まない原因になる。

でも!チャレンジするわけです。

その失敗から、やっぱり何とか自分で設備を整えなくては!との思考に変わり、そう言う行動を取るようになる。
そして、今はようやく、育苗土が作れるようになった。

これは自分でやってきた事ですが、大元は、師匠が僕の甘えた部分の思考を、ブチ壊してくれたからです。

新規の百姓に、そんな設備も金も何も無いのはわかった上で、あえて!!

情け容赦なく、

「早く自分で育苗土をつくれ!」と激を飛ばし続けた。

だから、無理矢理にでも自分をその環境に持っていく。

これが出来たから、今僕はこうして育苗土が作れるようになったんです。

これ、わかりますでしょうか。

これがもし、師匠が「優しい人」で、

いいよいいよ!新規で百姓は大変だろう。
種まき手伝いに来てくれれば、俺がお前の分もつくっておくからよ。

と言う人だったら、どうだったでしょう。

断言できますが、今でも僕は自分で育苗土も作れない、2流3流の自然栽培百姓だったはずです。

この優しさは優しさでしょうか?

確かに優しくはある。

でも質が違う。

愛情ベースの生き方と言うのは、師匠が僕に散々「早く育苗土を自分でつくれ!」と厳しく言い続けた事です。

2つ目は、それを見越してバックアップして応援してくれたことです。

2年目。見事に育苗土づくりに失敗した僕は、どうしようもなく、師匠に恐る恐る連絡しました。

当然のごとく、厳しいご指摘をヤンヤンと受けました。

しかしここからが愛情ベースの生き方です。

「でもな中川。そんな事だろうと思って、お前と遠野くんの(僕の兄弟弟子です)分は今年も余分に作っておいたよ。そんで、いつ種まき手伝いに来るんだ(笑)」

もう、頭が下がりました。
涙が出るほど感謝しました。

そしてその時、決めました。

もう師匠に甘える事はしない。
絶対に来年からは自分で育苗土をつくるんだ!

と心に誓ったんです。

だから今、僕は自分で育苗土を作れるようになったんです。

こうして、静かに応援し、バックアップしてくれる。

だからこそ僕も、百姓として自主独立し、師匠を正解にするという百姓哲学が生まれたのです。

そして、僕も師匠ようにやる気ある本気の百姓が僕の元に来れば、全力で応援する事に決めたのです。

優しくはないかもしれません。
多くは語らないかもしれない。
あれやれ、これやれも言わないかもしれない。

しかし、本当に困った時は全力でバックアップします。

師匠に教わった事は数えきれませんが、栽培技術が一番では無いことは間違いない。

それ以上の思考や行動、その生き方を僕は心から尊敬している。

だからこそ、今の僕がいます。

その魂を受け継ぎ、僕はもっともっと大きな意味で日本中に本気の百姓を増やし、農と食を繁盛させていきたいと思いFan土 earth JAPANを立ち上げました。

皆で一つだけおなじ方向をみて力を合わせれば、どんなことでも可能だと僕は証明したい。

ぜひ応援してください。

その応援、正解にしますから。

皆様、人は人に育てられる!!の素敵な午後を!!

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