【喜びはどこからくるのか?】

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全国のフレンドの皆さま、超おはようございます!
農内変換・愛とパワーを与える百姓、中川吉右衛門です。

山の中で、シカに出会った事はありますか?

僕は何度もあります。

そのなかで、一番心臓を鷲つかみされるほど衝撃をうけたのは、
清里に行った時でした。

僕がまだ都内で仕事をしている頃、「清里」という本を読み、感激して訪れた時です。

日が落ちてきて、真っ暗になる。
辺りはただただ広い放牧地。
そこに一本だけ大きな木がある。

満点の星空と、静寂の香りと、月の明るさで、その木は美しいシルエットを醸し出し、引き込まれるようにそこに歩いて行きました。

その時です。

遠くからでは見えなかったし、感じなかったエネルギーを感じ、良く見ると、動くものが数匹。
木の周りで何かを食べている。

逃げ出したくなるほどビックリしました。
そして、恐怖を感じました。

真っ暗な山の中で出会う、野生の動物の恐さは体験した事がある人なら分かると思います。

しかし、それはほんの一瞬。

僕は、もっと近くで見たいと、静かにゆっくりと進んで行きました。

それはシカの群れでした。

当然シカは僕に気がついていましたが、まだ距離があると判断しているのか、逃げなかったんです。

言葉もなくし、息をするのもためらいながら、彼らをただただ見つめていました。

その凛とした佇まいや、肺の奥まで入ってくるような彼らの物音。
そしてその生命のエネルギーのつよさ。

「なんて美しいんだ・・・・・」

これ以上ないぐらい美しかった。

心臓を鷲掴みされるほどの美しさを僕は見たのです。

その後、シカは逃げてしまいましたが、僕はただ呆然とその木の根元に座って、しばらく動けずにいました。

その時です!
この大自然とシカの美しさのなかで、僕だけが美しくないなぁと感じたのです。

こんな事を感じたのは生まれて初めてでした。

前置きが長くなりました。

当時は分からなかった、この時見たシカの美しさ。
今は分かるような気がします。

それは、彼らは生きる為に生きているからです。

生きることの純度が100%なのです。

だから美しいんです。

生きるとは、もっともシンプルに言ってしまえば、食べ物を得る事。

食べ物を得てそれを食べ、また食べ物を得る為行動する。

農はその一つの手段。
しかも未来に託すのが農です。

種蒔いたからと言って、明日から食べられるわけではない。

手をかけ時間をかけなければ収穫できない。
これは人にしかできないんです。

だから未来を感じ、未来をつくるのが農です。

今僕はその農をやっている。

だからこそ、あの時見たシカの美しさが分かるようになった。

本来の農とは生きる事と、未来につなぐ事。

だから収穫の喜びは最大限にMAXになる。

それは生きているだけで喜びに溢れると言うこと。

今、僕たちは生きていると言うだけで、満ち足り、喜びに溢れる事があるだろうか?

夢があっていい!
欲望も、煩悩も最大限に大きくていい!
絶え間ぬ向上心で、毎日自分を越えて行く事も最高だ!

しかし、一番大事な「生きるだけで喜びに溢れる」ことが根本に無ければ、それは違った方向に向かい続ける。

「生きるだけで喜びに溢れる」

これが愛なのではないかと、僕は思う。

今稲の収穫最盛期です。

収穫しながら稲も生きている、僕も生きている。
喜びに溢れる時間。

最高でしょ♪

そんな百姓を増やしたくて、そんな人達を増やしたくてFan土 earth JAPANをやりたいと思います。

皆様、本気で生きるとすべてが美しい!!!の一日を!

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