一目瞭然

【一目でわかる・・・・】
FBフレンドの皆さま、超こんにちは!
台風一過で、ものすごくいいお天気の山形おきたま!
まさに秋晴れです。

が、きのうの台風の最中、心配で見に行ったハウスが・・・・・・
一部破れていました泣

ナンテコッタ!

通過した後、すぐさま補修に行き、ずぶ濡れ&ガクブルで帰ってきましたね。
9月は台風の季節。
稲刈りを間近に控えている東北の百姓にしてみると、一番の心配ごとです。

なにが心配か?

それは田んぼなら間違いなく稲の倒伏でしょう。
一夜明け、田んぼの見回りに行きましたが、昨日の朝とは景色が一変!
かなりの面積の田んぼが倒伏していました。

稲は収穫近くなりますと、稲穂に実が入り、とう熟し、頭が重くなり垂れてきます。
そこに大雨や強風が吹けば・・・・・
もうお分かりですよね。
あっという間に倒れるのです。
しかし、これは慣行栽培や有機栽培に多くみられるもので、自然栽培の小生の田んぼはなかなか倒れません。

なぜでしょう。

理由は・・

  1. 植えている本数が少ないため。
  2. 無肥料な為、稲の根張りが凄い事
  3. 根張りが良いから茎一本一本が強くしなやかな事
  4. 無肥料な為、稲穂の量が稲自身本来の重さと量になる事

他にも様々な要因があると思いますが、簡単に言うと、「稲自身に無理をさせず、自然本来の稲の生きざまを再現しているから」と言う事だと思います。

稲が倒伏すると、収穫作業がものすごく大変になりますし、地面に付いてしまっている稲穂は、しばらくすると発芽して芽を出してきます。
そうなると、お米としては商品にならなくなるんですよね。

とくに小生が栽培している「ササニシキ」なんかは倒れやすい品種として有名です(笑)

が、倒れない!
ロックでしょ~~♪

画像をご覧ください。
これは小生の田んぼの2つ隣のコシヒカリの慣行栽培の田んぼの様子です。
見事に倒れているのがわかります。
おそらくこの田んぼ。小生の田んぼより収量としては1.5倍以上は上がるでしょう。

これがどういうことか分かりますか。

稲本来の生きざまに合わせれば、同じ面積から採れる量を仮に100キロとすると、この田んぼからは150キロ以上収穫するという事です。
この50キロの為に、植える本数を増やし(密植)、化学肥料や有機肥料を与え、人間が自分の「欲」の為に無理やり稲に余分な種を作らせていると言う事です。

人間で言えば、ドーピングです。
そのお米が美味しいでしょうか?

イメージしただけでも小生は美味しくないだろうなと感覚で感じます。
いかに肥料が作物に与える影響が大きいか!

  • こうして育つ作物はとても貧弱です。
  • だから、すぐに病気になります。
  • だから、すぐに虫にやられます。

DAKARA!農薬が必要不可欠になるんです。
結果、この時期の雨や台風ですぐにぶっ倒れるんですよ。

もう一度この画像をご覧ください。
肥料をあたえるとどうなるかが一目でわかります。
倒れているところと倒れていない所が別れているのがわかりますか?
中央部と田んぼの周りだけはまだ立っていますが、両サイドが綺麗に倒れている。

これはどういう事か。

肥料を蒔く機械があるんですが、その機械をつかって上手に蒔かないと、ちょうど倒れている稲の辺りに、もっとも多く肥料が蒔かれることになるんです。
両側の畦道を渡りながらこの機械で蒔くので、ちょうど2本の道のように倒れていますね。
この倒れている部分に一番肥料が蒔かれ、そこの稲の背丈が伸び、腰が無くなり、稲穂が垂れてきて、雨&強風で、すぐに倒れてしまった。

この一枚の画像は、そういった諸々のことをすべて表している、見事な画像だと思います。

肥料を与えると作物は弱くなる。
一目瞭然です!

皆さま、どんなお米を食べたいですか。
小生は、強いお米が食べたい!ですね♪

皆様、右の画像をご覧ください。
これがまさに上に載せた画像の田んぼと同じ並びの小生の田んぼです。

後ろの風景や、右隣の倒れた田んぼを見ていただければ、同じ場所であることがわかるかと思います。

このように、自然栽培の稲は非常に倒伏しずらいのです。

ただ、例外として、ヒエなどの背の高い草がたくさん生えている田んぼや、その部分は、どうしても倒れやすくなります。

植物が過密に生えている事になり、その分、光を求めて背を伸ばすのですが、横には太れずに、ひょろひょろとした感じになる為です。

この場合、一緒に生えているヒエもろとも倒伏します。
この田んぼは、除草機のタイミングが大変良く、かなり除草が成功している田んぼ!

自分で言うのもなんですが、ほんと美しい~~~~~!!!です(笑)

この収穫前の田んぼを見れば、どの田んぼのお米が美味しそうか、素人でも誰でもわかるというものです。
色から、何から、栽培者によって全部違いますから。
田んぼ一枚一枚に、その栽培者の心や想いが全て現れる。

この田んぼの表情を、ぜひ皆様に感じていただきたいな~と思います。
田んぼがお近くにある方。
何気なく見ている田んぼでも、意識して見ると、それがきっとわかりますよ!
そう言った感覚を養う事が、今の時代とても大事になると思います。
この感覚を見につけている人が増えれば増えるほど、良い作物を作ろうとする百姓が増えていく事に繋がるのです。

良い百姓って??

自然栽培の百姓に決まってるでしょう~~♪

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