これは稲の種をまく土です。
種籾くん達のベッドですね。
これを「育苗土」と言います。
一般的な農業者であれば、この土を業者から買い、これに自分で窒素、リン酸、カリ等の肥料分を混ぜ、種を蒔きます。
しかし、我が師匠式育苗土は全く違う方法でつくられます。
まず、使う土は、自分の田んぼの土オンリーです。
そこに自分が栽培した稲藁、最後に自分の籾殻を焼いた「くんたん」を少し混ぜて完成です。
この土を作り上げるまで、一年と言う時間がかかります。
だから、今年種蒔きに使っている土は、去年の5月から仕込んだモノなんです。
ここにも、自然栽培的自然観に乗っ取った土づくりを実践しているのです。
他所から違うもの、余分なものを入れないと言う、自然の原則と、稲の一生を稲と風土の観点から見た栽培技術を取り入れているのです。